今日は、車税とピックアップトラックの普及率の関係についてのお話をしたいと思います。
皆さん、Volkswagenのピックアップトラックを見たことがありますか?
上の写真に映っているのが1960年ごろに、アメリカでよく乗られていたピックアップトラックです。最近のアメリカではFord, Dodge, GMCなどのアメリカ現地生産のピックアップトラックがよく乗られているのを見ます。
では、どうしてVolkswagenのピックアップトラックは乗られなくなってしまったのでしょう?
1963年、当時のアメリカはドイツにアメリカ産冷凍鶏肉の輸入をしていましたが、それをよく思わなかったドイツ政府がその輸入に対して、関税をかけました。
そこでアメリカ政府は、仕返しとして片栗粉、デンプン食品、ブランデー、小型トラックに25%の輸入関税をかけて、ドイツからVolkswagenのピックアップトラックの輸入をしにくくしました。
この関税は1979年には撤廃になりましたが、今でもピックアップトラックにだけ、25%の関税がかけられています。(そのほかの車の輸入関税は2.5%)
この関税のことを、アメリカではチキンタックスと呼ばれています。
このチキンタックスの影響で、当時のVolkswagenはピックアップトラックのアメリカ輸出を断念せざる得なかったのです。
こうして、現在アメリカでよく乗られているピックアップトラックはほぼアメリカ現地生産車になりました。
今でも存在するチキンタックスですが、もしこの関税が撤廃になったら
アメリカでもBMWやVolkswagenなどの高級ピックアップトラックをよく見かけることになるかもしれないですね!!!!
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